小瀬鵜飼を盛り上げる会に参加させていただきました。心配された雨もなく、素晴らしい鵜飼を見せていただくことが出来ました。
鵜飼は貴重な伝統文化であると共に、地域観光の大切な資源ですが、これを発展させるためには、きちんと言葉で発信することが大切です。
特に、まだ鵜飼を経験していない方に鵜飼について説明すると、「鵜がかわいそう」と言われることがあります。鵜飼を盛り上げるためにも、こうした方々が、「じゃあ行ってみよう」と思ってもらえるような説明が必要です。
鵜は元々、喉に沢山の魚を蓄えることができ、危険を察知すると喉にためた魚を吐き出して逃げる習性があります。鵜が捕えた魚は瞬殺されるので、吐き出された魚は逃げることはありません。こうした姿を見て昔の人は鵜を脅して魚を捕ることを思いついたのかもしれません。
そのうちに、魚を蓄えた鵜を脅すのではなく、飼い慣らすことによってもっと効果的に魚を捕まえる方法として鵜飼が発展したのでしょう。
特に、鵜と鵜匠さんの信頼関係こそ鵜飼の本質で、鵜匠の家では鵜の池と居場所が整備されており、快適な環境と健康管理がされています。
鵜にとっても、野生であれば7~8年の寿命でしかないものが、大切に飼育されることで通常で15年、長いもので30年近く生きるのです。
犬と人類が永きに亘って共存してきたように、鵜もまた人との関わりの中で、新たな生き方を見つけたのかもしれません。
何れにしても、素晴らしい文化や伝統、自然などについてこれを護り育てていくためには、その素晴らしさや価値、意義などについてきちんと言葉で説明する努力が必要です。
これからも故郷の発展のために、より深く学び発信していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
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